解剖図は人体に用いる線画量の本質的な最大値を示しているのではないか。もちろん、人の立体による陰影、体液、血管、指紋、毛穴、皮膚、脂肪によって表面上に不規則な線が生じます。この場合、それを抜きにした場合のマクロ的で規則性のある線の意味合いで言っているのですが。自分はこの線を自分の欲しい量を掻い摘んで表現したらよろしい。ただ今、不規則といっているものを規則性をもって考えらることができたならば、自分のいう本質的な線画量は増えるのですが、まだそれは長い先になりそう。
最近は得られる絵の結果よりも描く過程に固執しています。自分が許せる完成度があるとして、それを消しゴムを使って何度も書き直して求めているものに到達するということが面倒臭がり屋の自分としてはありえない。だからより速く、より正確に描けるために何をすればいいのかということでしょう。おそらく気持ちよく描きたい思いの方が何かを仕上げて達成感に浸るより気持ちいいという性なんでしょうか。
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