なかなか、気持ちが悪い絵柄になっちった。
人体の構築する初期の段階で、4つの円を意識して描き始める方法を提案します。4つの円とはまず、頭部を囲む円と図に示した色つきの円3つです。
今回は3個の色付きの円の長さの比率を上から4:2:3としました。
注意すべき点は、色つきの円の中心や円周が人体のどこと対応しているかです。
例えば、円2(赤)を挙げよう。
円の中心の高さは『くびれ』、最下部は『へそ』、円周の上半分は肋骨にスッポリはまる位置としました。正しいかどうかは各自判断してください。
何も考えずに円を描きましょう。その円を図中の円4(紫)とします。
円4(紫)を描けば、以下のように情報が展開できる。
円4(紫)→
(1)目の高さ(位置)
(2)肩幅
(3)円2(赤)の大きさ・位置
(4)乳頭の位置
など
(1)~(4)もそれぞれ同様に、情報を含んでおり、連想ゲーム的に情報を紐解いていく。
全部は記述しないが、結果的に最初に描いた円で他の情報が一義的に決定される。
即ち、一つの円の中に、図のディテールで描くことができる程度の位置・大きさの情報が全て含まれているものとして扱うことができるようになる(人体を円に圧縮した)。実際に描けるかどうかは位置や比率だけでなく解剖学的知見が必須ですが。
円にどれだけの情報を見出せるか。また、いかにうまく構築する過程を組み立てられるかが重要ね。
この人体プロポーションが気に入らない人もいるでしょう。それでも何か描く上で指標(=定規、定石、機械的処理)は必要です。もっと足が長く細い方がいいなら、この絵を描く方法を軸に考え、やや足を長くするようにすれば良い。もしくは、3円の比率を変えて生じる人体プロポーションを自分好みになるように比率を調節する。
4:2:3は個人的には、扱い易さと見た目の妥協点(最大公約数)的な感じで現在のところ最良比候補として考えています。ちなみに、私が『良い・正しい』という基準はその法則が多くの人に当てはまるかどうかです。個人的な美的感覚ではありません。不格好な現実をありのままに表現することがいいんです。
他にも3:1:2の可能性もあるが、まだ試していない。できるだけ簡単な比率がいいでしょう。
追記[090504]
法則には信じるに値する奇跡とか美しさは必要だと思います。個人的には実用性があれば汚くても平気なんですが。
ただ、気になることがあったので報告。
!結☆論!
円(紫):円(赤):円(緑):円(頭部)
=4:2:3:8/3
(頭部の円比)=(8/3)^1=2.666666・・・
(頭身)=(8/3)^2=7.111111・・・
(全身の円比)=(8/3)^3=18.962962・・・
(頭部の円比)はネイピア数e= 2.71828・・・だったんだよ!(飛躍かな?コンキョレス?)
(頭部の円比)=(e)^1=2.71828・・・
(頭身)=(e)^2=7.38905・・・
(全身の円比)=(e)^3=20.08553・・・
と一応なる。
追記[090506]
eと8/3は区別したいと思ったんだが・・・。
今回は4:2:3:8/3
次は4:2:3:eを作りたい。eを目分量で導出可能な方法はどうしよう。
e=1+1+1/2+1/6+1/24・・・+1/n!+・・・・
と展開。比率的には以上のように足していけばいいから理論上は描けそう。でも、1cmの円の1/24とか気にするに値しないとして、以下を無視すると、
(4項目までの和)=8/3=2.66666・・・である。
即ち、8/3というのはeの4項までのマクローリン展開であったと後付する。
ちなみに、円4(紫)から、頭部の円比を導く処理は
円4(紫)の半径を3分割(=2/3)し、これが4個分とするから8/3が得られる。簡単な目分量だから、eの近似の精度以上に、取り扱いやすい点が良い。
ここで、まとめると
この絵は4:2:3:e均衡図とする。eは近似として8/3とした場合と位置づける。
e-8/3=0.051となり十分近似(1.88%の誤差)しているとみなそうと思う。
というか正直、これ以上の近似精度向上は取り扱い、描写速度の点で得をしない気がする。
追記(090512)
頭部が8/3
全体が16+8/3(半径は8+4/3)
全体/頭部=7(頭身)でした。
7:4:2:3均衡図に改名です。
それでも、エクスポネンシャルが関係することを期待してる。
何とかしてeで表したいが、今回は必要なさそうです。残念orz-sτo
・肩から肘までの長さ:3
・肘から手首までの長さ:3(ここは微妙)
・手の長さ:2(=8/3×3/4)
⇒肩から手の長さは合計8
下半身(恥骨~かかと)の長さは8+4/3
・上腿の長さ:4+2/3
・下腿の長さ:4+2/3
膝関節(膝基底線)が半分の位置というのは周知らしい。
それぞれの2/3になる部位は上腿は大腿骨の下端、下腿は足としよう。
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