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色々、模写した。

 以前言っていたマーク・トウェインの『人間とは何か』を紹介しよ。読む度に、人間を妙に過大評価する宗教的世界観をぶち壊す、一昔前なら焚殺ものの出版物だと感じる。私はこういう内容大好きですが。
 この本は、『老人』と『青年』の対話形式です。著者の死後、出版されたものです。なんというか、著者は老人となって言いたいこと言ったようですね。熱力学(第二種永久機関の研究→エントロピー増大、統計学→神の不在証明)の発展した時代との兼ね合いでしょうが、こういう考え方になってしまうのか。個人的には結構好きなんですよ。一見、著者は大胆な書き物をしたようだが、内容自体は先人から学んだ内容だと確信して言える。彼は自分の人生経験を通じて、先人の箴言と対照を行い、然りと納得して書き上げたものと感じる。彼のこの思想は、必然的に先人の思想を彼に網羅・系譜させる状態に至らせる。ただ、ここまでこの思想に焦点を絞った本というのは珍しいのかね。

 青年が自信を持って披露する毒された常識に対して、ひたすら反駁していく老人の構図が終始続く。登場する青年はよく切れずに老人の話を最後まで聞くもんだと感心する。こういう若者は珍しいし、賢明だ。俺なら切れるんじゃないかと思う。

 言いたいことは、次回。

追記:101201
絵の人物の紹介・解説と色々学んだ世界観。冗談半分で捉えて下さい。

 カール・アンダーソン:ディラックの反物質の存在予測をミリカンと実験的に証明。宇宙線による電子対創生の際の陽電子を観測(1932年)。仏教用語では『空即是色』と表現される。純粋なるE(1022keV)→2mc^2。
 ウォルトン:加速器の原形となる装置[当時の新聞では原子核破壊装置と表現]をコッククロフトと製作。おめでとう。古代の錬金術師が待ち望んだ、人工的な元素変換の実現。この装置(加速器)が『賢者の石』に当たるわけだ。この時は、陽子を加速しているので、原子核への接近は難しく人工放射化はまだ容易ではない。中性子線を利用したフェルミまで待つことになる。そんで、原子爆弾製造へ。つまり、賢者の石は、『強い力』を解放する原爆(の素材)を生み出した(効率的に起爆させる技術はまた別物)。賢者の石の本質は電場・磁場による加速・質量分離だ。原爆にしても、中性子放出の連鎖反応という自然の神秘的な原理を空想し、素材(ピッチブレンド)を見つけたことが全てだ。賢者の石により、天然に1%程度しかないウラン235を99%まで濃縮する[濃縮ウラン]。もし、ウラン235がなかったら、原理的には空想できても、実現できる素材がなければ人間にはできはしない。感覚的には人間の力と認識するのは間違いだ。到底、人間にできる芸当ではない。
 5万年前の原始人が、マンモスを高い崖に追い込み、地面に叩き落すために誘導する構図と同じ。何もこんな暴力的な場合だけではない。芸術活動で素晴らしい成果を挙げるだけの力の起源も同様の構図である。
 芸術家は絶大なる自然の神秘の代弁者[ブラウン管]にすぎず、芸術家自体が個として持つ神秘性に感動[感応]しているわけではない。芸術家を透過して、映し出される自然の美しさに感動しているのである。こうした感動を引き起こす力を持つ芸術家はもちろん賞讃に値されるものである。ただ、多くの芸術家は起源を忘れているのではないか。自分が賞讃される力の起源を。どういうわけが自分の力だと錯覚している。力の起源を自分自身だと錯覚して、自然を見なくなった瞬間に、彼らに与えられていた無窮の大地の恩恵は途絶え、彼らは見る見る萎れていく。彼らは、なぜ力が増幅しなくなったのか不可思議に思う。樹木を根っこから引き抜く行為と同等であるにもかかわらずだ。瑞々しく熟した果実は、一体誰のおかげで結実したのか知れ。起源を気に掛けることは身のほどを知る為に重要だ。
 この着想は、ゲーテ[詩人]、ラッセル[数学者]、マーク・トウェイン[文学者]、ヴァザーリ[建築家]に関しては同様の思念を持っている、系譜されていると解釈している。僕は彼らの着想を自分の経験と対照して、『然り』と共感し、現在採用してる。だから、あえて極論となりますが『個性など捨てろ』、『無個性を求めろ』と主唱している(立場により、この主張は正しくないかもしれないけれど)。結局、どんなに無個性を極めて、自然を完璧に再現しようとも、自然の代替物にはなれはしない。究極美を有する自然を目指した結果、どうしても接近できない残差こそ、評価に値する個性として発露する。だから、僕らは意図的に個性を求めずとも、個性から逃れられないのだ。安心して、無個性を極めるといいと思っている。
 雪の結晶で同じものはこの世に二つとないとされる。両手いっぱいに盛った雪に含まれる無数の結晶は全て個性的だ。しかし、その背後に潜む、この世を循環させている法則は普遍だろう。どの雪の結晶にも、同じ法則が適用されているにも関わらず、その様相は千差万別である。人間にも同様の理屈を押し広げたいと僕は思う。法則を知るには、表面上の個性に捕らわれているわけにはいかない。根底の法則を見極め、その気になれば、自分の結晶の形態をも自在に変更できる掌握者とならなくては。となると、もはや個性などどうでもいい。君のようになるには、どのような条件・引数を我が身に委ねればいいか知れるからだ。無個性・普遍的な原則から、個性が顕現するシステムはこのようなものだろう。自分だけが持てる定まった個性などありはしない。個性は選択し、捨て、操るものだ。CD-RとCD-RWのいずれで個性を捉えるかということ。後者ならば、シャアの発言が理解できる。良し悪しは無視して特筆すべき個性を持つには、大衆と同じ有り触れた経験・環境・境遇からいかに遠ざかるかが重要である。現実的には、人間には運命を精密に操る力はないので求める条件など作り出せない。ある思想を自分に育む必然性を生む環境が戦時中だとしても、それを自分が全く関わらず自由に作り出すことはできない。ただ、自分が関わり、自然の力を知恵で誘導すれば、大雑把には人間の身でありながら条件を現実化できる。戦争の話を聴いたり、読んだりしても、劣化してはいるが似た条件を作り出せよう。

 自然の力を引き出す誘導こそ人間には知恵により可能であるが、こうした自然の力は誰にでも平等に世界の至る所に連綿と流れているもの。力の根源自体に人間としての個は関係ないのだから、『能力の有無』といった問題は先天的にはないはずであり、そういったものは経験・知識など後天的に補うことで如何様にもなる問題である(この意見の論証は難しいが、自信に満ち、力強く、妬まず生きるためにはこの姿勢は必要ではないのか)。いかに力を誘導する方法を知っているか、そういったものを無意識に学んでいる環境・境遇が全てである。
 漫画とかで人間に強力な能力を持たせるにしても、こうした構図の方が現実の人間の様相に即した表現となる必然性を生む。人間の扱える矮小な力で自然の大きな力を制御できる機構を考える。機械仕掛けの世界[半永久機関]を規定する公理[ルール]を明示する。そうした無差別に適応される世界の条件を洗練された形で決めることが重要だと思う。真理に即すことが全てではないとも思うが、今いる世界の真理と呼ばれるものは最低限学ばなくてはならない。そうしたことを学んだ上で、あえて特別な人間(事実上、人間ではない)を創ると面白い操作が可能になるでしょう。運命を制御できる存在との遭遇の話は、既に使い古されているが、個人的に感興の尽きないテーマである。
 運命を制御できる存在は、僕らの次元で言うところの『人生を考える』『人としての幸福な生き方』『哲学』などはまるで関心なんてないだろうな。彼らは言うだろう、そんなものはお前が考える所ではないと・・・ただただ翻弄され、心が楽になるようにお好きなように解釈・納得なさいと。いや、多分、こうした意思疎通すら成立しない。彼らは僕らに『言う』という行動を誘発するほど関心がない。それも全く悪意のない無視である。彼らは、僕らの人間関係や生きる環境など容易に変更できる。条件変更された結果、僕らの価値観・人格はそうした変化に大きく揺さぶられ、求められた在るべき形にまで予定通り順応するに至る。つまり、僕らが尊重する人格なんて彼らの操作次第であり、彼らは自在に私たちを制御できる。まるで僕らに自由意志なんて感じない。コミュニケーションが成立し、互いに尊重し合える存在と成りうるなんて微塵も思わないでしょう。僕らを殺しても、罪なんて意識全然ない。僕らが河原の小石を蹴って、『ごめんなさい』と言う意味がわからないようなものだ。彼らの持つ姿勢・意欲としては、上司[神様]が仕事だからやれって言うからやる事務処理程度としか思っていないだろうな。彼らは、僕の人生を事務処理のように心無く機械的に扱う・・・まるで関心がないのだから。僕らにとって、手足も意思もないどこにでもある『石ころ』を気にとめるか否かと同程度の関心事でしょう。それでも、気になってしまう憐れな宝石は確かにあるのかもしれない。メフィストにとってファウストはそういう存在だったのだろう。話を戻そう。
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・寝ること
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・異分野の本物の人間に会いたい
・真理編纂活動
⇒私の確信・直観の正当性を歴史の焔に焼べる。燃え残った"鉄塊"を我が真善美・規矩とする・・・そういった孤独な火遊びって意味。

確信・直観の裏付けのための書籍。即ち、焚き木。
■ 美の本体
(岸田劉生)
■ 自分の中に毒を持て
(岡本太郎)
■ 人間の建設
(小林秀雄、岡潔)
■ 人生の鍛錬 小林秀雄の言葉
(新潮社 編)
■ 現代語訳 学問のすすめ
(福澤諭吉、訳:斉藤孝)
■ 努力論
(斉藤兆史)
■ 努力論
(幸田露伴)
■ 機動戦士ガンダムthe ORIGIN
(安彦良和)
■ 創造への飛躍
(湯川秀樹)
■ 行動学入門
(三島由紀夫)
■ こころの処方箋
(河合隼雄)
■ ニーチェ入門
(竹田青嗣)
■ 大衆の反逆
(オルテガ)
■ ゲーテとの対話
(エッカーマン)
■ 人間とは何か
(M.トウェイン)
■ 思考の整理学
(外山滋比古)
■ 文芸批判論
(T.S.エリオット)
■ 歴史とは何か
(E.H.カー)
■ 幸福論
(V.ラッセル)
■ 共感する女脳、システム化する男脳
(サイモン・バロン=コーエン)
■ 人間性の心理学
(宮城音弥)
他、少々。

絵のための参考書
★ プロメテウス解剖学アトラス
(坂井建雄、松村譲兒)
★ やさしい美術解剖図
(J.シェパード)
★ やさしい人物画
(A・ルーミス)
★ 漫画の教科書シリーズNo.3リアルなキャラクターを描くためのデッサン講座
(西澤 晋)
★ The Art of Drawing
(Willy Pogany)
★ ANATOMY AND DRAWING
(Victor Perard)
★ デッサン学入門~創意の源泉を探る~
(南城 守)
他、少々。
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