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今年の抱負は何でしたかな。
来年の抱負は何にしよう。

追記:101231
 今思うことは、限られた情報しか持ち合わしていない私から導かれたのだから正しくはないだろう。しかし、それしか評価基準を持ち合わせてないし好きに意見を主張しようと思う。
 僕の体質なのだろうが、描いた結果にはあまり興味ない。描く工程の技術とその技術を作りえた思想と環境に興味がある。だから、今は、過去の人間の考えを学ぶことが先決だと思う。自分で勝手に必要だと思った概念があるとして、名前をつけるのはいいとは思うが、まず、同じような概念を過去の誰かが定義しているのならそれに従うべきだな。『デッサン学入門~創意の源泉を探る~ (南城 守)』を読むと、自分の意見が過去の誰に属したものかというのがわかる。僕と親和性が高い人物は、自然科学的思索、普遍性の追究を意識していた素描(デッサン、線描)を最高位の活動と位置づけた古代ギリシャ、ルネサンスの巨匠や新古典主義のダヴィット、プッサン、アングルなどでしょう。しかし、古典主義でないからといって素描を軽視している人は少ないようだ。多分、素描は当然重要で、マンネリ化した状況を打破するために新たな可能性を見ていたのかもしれない。決して、素描を否定することではないのである。

以下、まとめ。
『絵画における輪郭線は技術の終点である。人体の輪郭を一人前に描ければ、美術家として成功したことになる(by プリニウス)』
『まず、物を眺めよう(by アルベルティ)』
『素描こそ最高の学芸である(by レオナルド)』
『画家は自然を師としなければならない(by レオナルド)』
『画家は万能でなければ賞讃に値しない(by レオナルド)』
『絵画・彫刻・建築の創造の源泉はデッサンである(by ミケランジェロ)』
『目の中にコンパスを持つ(by ミケランジェロ)』
『(ヴェネツィア派の色彩絵画に対して)デッサンを知らない(修練しない)がための無理を、漠たる色彩によって隠さざるを得なかった(by ミケランジェロ)』
『絵は頭で描くことであって手で描くものではない(by ヴァザーリ)』
『自然はあらゆる芸術の母であり、素描はあらゆる芸術の父である(by ヴァザーリ)』
『ヨーロッパの芸術文化全体を集大成して自己のものにする(by ルーベンス)』
『個人を超えた普遍的表現を信じている(by ルーベンス)』
『偶然的なものの排除と確実なものの選択である(by ルーベンス)』
『筆触と呼ぶところのものは制作上の一つの濫用である。これは単に手腕を示すために、自然の模倣から遠ざかる誤った秀才と偽りの芸術に他ならない。筆触は、それがいかに巧みでも、目立つものであってはならない(by プッサン)』
『天使を描くためには、天使を見なければならない(by クールベ)』
『(印象主義理論に対して)自然によってプッサンをやり直す(by セザンヌ)』
『自然を球、円筒、円錐で扱う(by セザンヌ)』
『様々な場所、形象、家屋といったすべてを幾何学的な図式、つまり、立方体に還元する(by ブラック)』

 なぜ素描(デッサン)に“アカデミック=つまらない、月並みだ”という認識が染み付いたのか。素描を軽視する時代ならば、当然、素描の重要性を語り始める。素描の重要性が浸透した時代ならば、その反作用として、見たままにただ描く技術としてしかデッサンの意義をよく認識していない半可通によって批判が生じると思われる。
 作用が働けば、反作用は生じるわけであり、それは社会情勢、新技術(写真技術、彩色素材など)、ねたみ・自己是認に起因する真理の曲解、いずれも要因と成りうる。私の今の感情・立場に反作用的性格がないかと問われると、完全に否定は出来ない。

 今の私がどこに所属する人間なのかはある程度知れたが、モーツァルトの創作姿勢・修行を知ると、なんとか派だとか、どこどこに属するとかいう次元ではないことがわかる。望まれる精神は存在するあらゆる系統を全て吸収し、平等に扱い、自在に引き出し統御するだけの器量だと教えてくれる。
 今の私が、特に知りもせず感情的に悪い・嫌いと評価しているのは凡そ勘違いだ考えてよいだろう。馴染みのないものは大抵気分を害するものだ。初見にも関わらず素晴らしいと思えたものは、君がこれまでに漠然とそれを欲していたからだ。欲さないものを不快に感じるが、欲さないものが劣っているなんて評価を下せる権威など自分にないことは周知の通りである。自分が常に正しい評価を下せるモノサシを、現在までに培っているなんてことは決してない。にも関わらず、私は理性だけに頼らず、感情を多分に働かせて物事を判断し、結果として視野を狭めていくとは何事か!!…と思うのである。私が正当な評価を十分信頼できるレベルで行なえる権威があると思い違いをしていることに気がつかないのもまた、視野の狭さが助長させている。物事を誰よりも正当に判断できる基準を手に入れたいね。

 上記の今伝えられている過去の巨匠達は、僕らが思っているより、はるかに『自然』と『過去の巨匠』を研究している。また、明確で、親密な師弟関係が存在したことも現代の傾向とはまるで違うようだ。現代でも伝統工芸や大工などでは、依然としてそのような師弟関係が明確にあるのだろうが…。人によっては有名な絵師に憧れて、一方的にあたかも師匠のように設定し、技を盗もうと励んでいる場合もあろうが、師匠を明確に想定していない人も多かろう。成長スピードと視野を広くする契機の多寡の観点から言えば、師匠がいる方が確実に優るだろう。昔は、その道を志したら弟子として、どこか有名な職人のいる工房に住み込みで習ったようだ。そこまでしないにしても、そのような姿勢、つまり、自分の内側ではなく自分の外側に何かを求める姿勢、が重要だと現代においては強調するべきことだろう。

 あと、色彩に関しては、そもそも今みたいに欲しい色が即座に選択できる状態でないのが常識。300年前、今のように求める絵の具が簡単に用意できないので、レンブラントが開発されたばかりの油絵の具を使って『夜警』を描いたのが今までにない斬新な発色を表現できたようだ。技術開発も考慮したうえでの評価なのだろう。あの時期にあのレベルの絵を描けたことが重要なのでしょう。近代になって色彩が注目されたのは、チューブ絵の具が容易に使用できる環境が整備されたからだ。それ以前の、鉱物を調達して、溶剤に混ぜで納得する色彩を微妙な配合で生み出すような時代には、まず問題提起が難しいね。素描か色彩かはいずれが重要かという議論は、どっちも大事だろが答えでしょう。

追記110106
チェンニーニ(1360年頃-1440年)の素描の修行年数の叙述を以下抄録(『芸術の書』より)
「技法を修得するのに必要な年数を、まず知っておかねばならない。最初にパネルを使ってデッサンの初歩を学ぶのに一年を要する。師の工房に寝起きして、顔料を砕くことから始めて、膠(にかわ)を煮ること、石膏を捏ねること、パネルの地塗り、肉付け、盛り上げ、磨くこと、金箔を置くこと、金地に粒点を施すことまで、絵画に関するあらゆる製法、技法に精通するには6年を要する。ついて、顔料を研究し、媒剤を使って彩色し、装飾すること、豊かに波打つドラペリー(衣裳の襞)を金で表すこと、壁画に習熟すること、さらに6年を要する。その間、デッサンを常に心掛け、祭日平日の別なく、毎日毎日、デッサンを怠ってはならない。こうして、多大な習練を積むことによってこそ天性も立派に結実するのである。これ以外には、いかなる道を君が選ぼうと完成は望めまい。」
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⇒私の確信・直観の正当性を歴史の焔に焼べる。燃え残った"鉄塊"を我が真善美・規矩とする・・・そういった孤独な火遊びって意味。

確信・直観の裏付けのための書籍。即ち、焚き木。
■ 美の本体
(岸田劉生)
■ 自分の中に毒を持て
(岡本太郎)
■ 人間の建設
(小林秀雄、岡潔)
■ 人生の鍛錬 小林秀雄の言葉
(新潮社 編)
■ 現代語訳 学問のすすめ
(福澤諭吉、訳:斉藤孝)
■ 努力論
(斉藤兆史)
■ 努力論
(幸田露伴)
■ 機動戦士ガンダムthe ORIGIN
(安彦良和)
■ 創造への飛躍
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■ 行動学入門
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■ ニーチェ入門
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■ 大衆の反逆
(オルテガ)
■ ゲーテとの対話
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■ 人間とは何か
(M.トウェイン)
■ 思考の整理学
(外山滋比古)
■ 文芸批判論
(T.S.エリオット)
■ 歴史とは何か
(E.H.カー)
■ 幸福論
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■ 共感する女脳、システム化する男脳
(サイモン・バロン=コーエン)
■ 人間性の心理学
(宮城音弥)
他、少々。

絵のための参考書
★ プロメテウス解剖学アトラス
(坂井建雄、松村譲兒)
★ やさしい美術解剖図
(J.シェパード)
★ やさしい人物画
(A・ルーミス)
★ 漫画の教科書シリーズNo.3リアルなキャラクターを描くためのデッサン講座
(西澤 晋)
★ The Art of Drawing
(Willy Pogany)
★ ANATOMY AND DRAWING
(Victor Perard)
★ デッサン学入門~創意の源泉を探る~
(南城 守)
他、少々。
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